Diary

July, 2004

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31st July, Saturday 
"Everyday Italian!"

昨日イタリアンを食べたばかりなのに、今日もとてもワインが飲みたくなってしまい(笑)、夕食はメイン抜きのライトイタリアンを食べた。ただしワインはイタリアで買ってきたものではなく、こっちで買ってあったおなじみのシチリアワイン"Nero D'Avola"にした。せっかくのお土産はもう少し取っておくことにしよう。前菜は昨日の残りに加えマグロのカルパッチョ、パスタは今日はトマトソースのスパゲティだった。2日連続でも美味しく食べられるなんて、イタリア料理って素晴らしいよね。毎日でもいいぞ(笑)。(よっち)

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30th July, Friday 
Italan Dinner in Tokyo

今日の夕食は、おたのしみイタリアンディナー。もちろんイタリア旅行から帰国後初めてのディナーだ。Torgianoで買った(7月12日の項参照)Lungarottiの赤ワインSan Giorgioを開け、おなじみイクラとカッテージチーズときゅうりのカナッペ(6月25日の項参照)などが前菜に、そしてパスタはイタリアで買ってきたタリアテッレにイタリアで買ってきたポルチーニきのこを使ったオイルベースのソースをかけてあって、素晴らしい味。早くも日常の中に溶け込みつつあったイタリアでの日々を目に浮かべながらいただいた。メインの豚肉ハーブソテーのあとのデザートは、ちこちゃん手作りのパンナコッタ。これがまた美味しく仕上がっていて、とても幸せな気分になった一夜だった。(よっち)

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26th July, Monday 
"Shiratama" with Fruits

ちこちゃんが夕食後のデザートにと、フルーツ白玉を作ってくれた。激暑の日が続くこの夏にぴったりの、涼やかで美味しいデザートだった。(よっち)

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25th July, Sunday 
Make My Mind Lighter

モノを捨てられずため込んでしまう性分なので、なるべくモノを買うときは吟味するほうなのだが、それでも物が増えてしまう。特に本とCDはどうしても増えてしまう。でも思い切って、「これは絶対読み返さないしなくなっても惜しくないな」という本を30冊ほど、下北沢の古書店で売ってきた。先日絶対聞かないCDをやはり売ってきたところなので、これで少し身軽になってさっぱりした気分。本のタイトルにもあったと思うが、「捨てる」技術というのも、いい生活を保つためには必要なのだなあ。ただし、極力ゴミにならないよう、リサイクルできるものはできるだけ再利用するよう心がけたいものだが。(よっち)

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24th July, Saturday 
Water in My Pocket

渋谷へ行く。旅行をはさんでいるせいか、なんだかえらく久しぶりの気がする。さすがに旅の疲れとこの暑さのせいでグロッキー気味だ。いちいち飲み物を買っていては出費がバカにならないので、最近は家の浄水器の水をペットボトルに詰めて持ち歩くようにしている。そのためのペットボトルホルダーを東急ハンズで買った。その後銀座へ行き、ベターホームのお料理教室を終えたちこちゃんと合流、渋谷へ戻って映画「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」を観る。あらかじめ整理券をゲットしておいたので、並ばずにすんでラッキーだった。夕食はおなじみ「キリストンカフェ」で。(よっち)

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20th July, Tuesday 
Heat Island

一日の休息ののちに仕事に復帰したのだが、いきなり猛烈に暑い。最高気温39.5度って、なにそれ!? ということは、都心のアスファルトの上では40度を超えていただろう。やっぱり東京はどうかしちゃっている。乱立し海風をさえぎる高層ビル群、エアコンに自動車……まさにヒート・アイランドだ。どうにかできないのだろうか。建てちゃったものは壊せないしこういう暑さではエアコンも仕方ないと思うので、まずは自動車の量を減らすことから始めるべきだと思う。というわけで、これを見ている運転者の人、せめて月に一回は自動車での外出を減らしてください。地球のために、頼む!(よっち)

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18th July, Sunday 
Back to Japan

というわけでイタリアの旅を終えて日本に帰ってきたが、やはり日本は暑い。温度はそうでもないのかもしれないが、湿度の高さには本当に辟易する。あー、夏じゅうイタリアにいたかったー(笑)。せめて、買って帰った3本のワインとグラッパ1本をことあるたびに飲んで、なだらかな丘に糸杉の並木やひまわりの畑が広がる、この上なく平和で豊かな風景に思いを馳せることにしよう。(よっち)

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17th July, Saturday 
City of Wihte Cathedral

Pisa:帰りの飛行機はPisaの空港から出発するので、帰る日の朝にPisaへ移動、飛行機は夜の出発なのでそれまでPisa市内を観て回った。とかく斜塔ばかり有名なこの街だが、斜塔はあくまでPisa大聖堂の一部分=鐘楼に過ぎないのであって、むしろ美的に素晴らしいのは大聖堂の本堂や洗礼堂、それにCamposanto(廟所)に収められている有名な「死の勝利」の壁画だったりする。斜塔も含めてすべての建物が白大理石で作られ、小さな柱を並べるピサ様式で統一されているので、ちょっと離れて全体を見ると、その調和したたたずまいに感動すら覚える。また白い建物と空の青、芝生の緑とが素晴らしいコントラストを見せているので、中に入らなくてもこれだけで満足してしまいそうだ。

白大理石&小さな柱は、Pisaや近郊のLuccaの中世に造られた教会に共通する土着の様式なので、この大聖堂以外にも街のあちこちに似たような様式の教会を見つけることができる。特にアルノ川沿いにちょこんと建っているSanta Maria della Spina教会は、とても小さいうえに上部が豪華に装飾されているために、ちょっと見にはケーキや砂糖菓子みたいに見える、とても微笑ましい教会だ。旅の締めくくりにふさわしい、ささやかなエピローグを感じた。(よっち)

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16th July, Friday 
Firenze Walking

Fireze:最後はFirenzeで2泊、もちろん今までと同じ"Hotel Continentale"に宿泊。このデザインホテルを味わいつくし、のんびりとお土産でも買って過ごすつもりが、ミケランジェロの丘Piazzale MichaelangeloからFirenze郊外を散歩のつもりが、けっこうしっかりウォーキングしてしまった。街のちょっと外側なのに、オリーブ畑や糸杉の林、閑静な別荘地のたたずまいと、とても大都市にいるとは思えないくらいのどかな風景を楽しんだ。やはりここもToscanaなのだ、と肌で強く実感したのであった。(よっち)

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15th July, Thursday 
Village of Castle

Monteriggioni:Sienaから車で約10分、FirenzeとSinenaを結ぶ街道近くの丘の上に、この中世の城壁で囲まれた小さな村がある。周囲からこの村を見ると、丘の上に王冠が載っているように見える。城壁をわずか30分で一周できてしまうほどの、広場がひとつに教会がひとつだけの、本当に小ぢんまりとした村だ。それだけに、素朴で美しいToscanaの風情が心ゆくまで味わえる、本当に素晴らしい村なのだけれども。

我々4人は、4年前にこの村へ来て、知る人ぞ知るこの村(もちろん日本人なんか一人も見かけなかった)の鄙びた風情と、まわりに広がるトスカーナの素晴らしい田園風景にすっかり魅せられたので、今回もここは絶対に行くと決めていたのだ。また村の中にひとつだけある小さなホテルHotel Monteriggioni、これが素晴らしいんですよ。そしてレストラン"Il Piccolo Castello"のパイ皮で包まれたトリュフのタリエリーニ! あの味は忘れられない。というわけで、あの感動をもう一度!と、やってきたが……。

城壁のたたずまいやホテルは4年前と変わらなかった。素晴らしい田園風景も覚えていた通りだ。ところが、村内をうろうろする観光客の数が、4年前よりかなり多くなっている。それどころか、村の城壁の前にかなり大きくて整備された駐車場ができていたのだ。それだけじゃない、なんと村の広場にはTourist Informationができていたのだ! 要するにかなり"観光地化"が進んだようなのだ。件のレストラン"Il Piccolo Castello"が2年ほど前に、村の外にかなり大きなリゾートタイプのホテルを作ったのが大きいらしい。まあこれもある意味「村おこし」みたいなものなんだろう。でも「村おこし」程度ですんでくれればまあいいが、変に大資本が入って商業主義化されちゃったりすると目も当てられなくなってしまう。まあ、FirenzeとSienaを結ぶ街道から近いし、この程度は仕方ないとはいえ、ちょっと観光地っぽくなってしまったのは残念な気がした。できれば、ひっそりとして"知る人ぞ知る"のままでいてほしかったのだけれど、わがままな想いでしょうか。まあ、日本人には相変らず"知る人ぞ知る"のままですが、幸いなことに(笑)。夕食はもちろん"Il Piccolo Castello"で。思い出のトリュフのタリエリーニは食べられたのだけれど、なぜかパイ皮で包まれていなかった。ちょっと残念な気がした。でも、翌日のホテルのテラスでの朝食は素晴らしかったし、村の周囲の田園地帯を軽くウォーキングしたのだけれど、これは本当に素晴らしい眺めの連続で、いやあ心ゆくまでToscanaの田舎風景を堪能しましたとも。やっぱりMonteriggioniは最高です!(よっち)

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14th July, Wednesday 
Town of Glass

Colle di Val D'Elsa:AssisiからいったんFirenzeに戻り、今度はToscana州の小さな町を巡ることにしたのだが、このColle di Val D'Elsaは、新しい新市街は丘の麓にあるものの、中世以来の旧市街(すなわち観光的な見どころ)は例によって丘の上にあり、イタリアの強烈な陽射しの中、ふうふう言いながら急な坂道を上るハメになってしまった。旧市街の古い町並みは素晴らしくて、それだけでもがんばって上ってきた甲斐はあったけれどね。街の上から見渡すToscanaの田園風景も、言葉にできないくらい素晴らしい。

この町はガラス細工で有名な町だそうで、Boreno Cigniさんというガラス職人の工房を訪ねた。もう80歳を大きく超えたご高齢なのに、突然訪ねてきた我々の前で、Borenoさんはにこやかにガラス細工の実演をしてみせ、ご自分が作ってこられたたくさんの作品を解説し(ただしイタリア語で)、あまつさえ記念写真まで一緒に撮らせてもらった。ひとつのことに長き生涯をささげてきた人間の、その凛とした姿が美しいとさえ感じられた。高齢ゆえもう二度とお会いすることはないかもしれない。つかの間とはいえ、素晴らしい訪問であった。

また、ガラスではないが、かわいらしいToscanaの風景の絵が描かれた陶器を製作・販売しているお店"Manufactum"も、とてもいい店でした。(よっち)

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13th July, Tuesday 
Town of Cats

Assisi:Torgianoから車で約15分、Umbria州三つめの町は、聖フランチェスコゆかりのAssisi。よっちには二度目の訪問だが(ちこちゃんは初めて)、前に訪れたのは英国留学中の1990年で、かの大地震の前だったから、今回はずいぶん街の様相が変わったように感じられた。実際、街のいたるところでまだ修復作業が続いていたし。この町も、他のUmbria州の町と同じく丘の上にひらけている。街の外2kmほど丘を下ったところにある聖ダミアーノ修道院がとても鄙びた感じで風情があって好きなのだが、前回訪れたときはかなり長時間歩いてたどり着いた記憶があったのだが、今回行ってみるとあっけないほどすぐに修道院に到着した。うーん、地理感覚は当てにならないものだ。

AssisiではHotel Umbraという、街の中心にあるのにとても小ぢんまりとして素敵なホテルに泊まったのだが、ホテルのまわりにも、それから街のあちこちにも、とにかくよく猫を見かける。猫好きのよっち&ちことしてはとても嬉しい限りだ。みんなとてもかわいい(時には面白い)しぐさを見せてくれて、とーっても気持ちが和む。Assisiは猫の街、ということにしてしまおう(笑)。(よっち)

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12th July, Monday 
Village of Wine

Torgiano:Perugiaから車で約15分、ひなびた小さな村なのだが、有名なワイン醸造家Lungarotti一族がこの村でたくさんの有名ワインを作っていて、ワイン工場、ホテル、レストランを経営している。ワイン博物館とオリーブ博物館がある。言葉は悪いけれど、早い話がこの村はLungarotti一族が"牛耳って"いるのだ。でもそのせいか、道端にゴミひとつ落ちていない。かわいらしい家が並ぶ風情ある町並みは、とても清潔で好印象。おまけに泊ったホテル"Le Tre Vaselle"が素晴らしい。部屋にはたっぷりと広いテラスがついていて、快適にくつろげる。ちょっとクラシカルな内装は、よっちの両親はいたくお気に召したようだ。都会の喧騒から遠く離れて、テラスでの〜んびりくつろいで時間を過ごすのは、この上なく幸せで満ち足りた気分になる。レストランはちょっとこってり目の料理が多かったけれど。それと、村の南斜面に広がる葡萄畑が壮観!(よっち)

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11th July, Sunday 
Medieval Town on the Hill

Perugia:Toscana州のとなりUmbria州の州都、丘の上の中世の街だ。丘の上にあるせいか、そこらじゅう坂と階段だらけ。もちろん陽射しはぎらぎらと強いので、消耗しないよう少しでも日陰を歩くくせができる。こうしていれば、もともと湿度が低いのでけっこう快適だ。でもUmbriaはToscanaより湿気が多いのだろうか、けっこう汗をかく。Toscanaの隣で似たようなもんだと思っていたが、実際に来てみると意外に違いが多いのかもしれない。それでも、高台から見下ろす丘陵地帯の肥沃な大地はToscanaに負けず劣らず素晴らしいものだった。旅の最初から、とにかくよく歩きました。(よっち)

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10th July, Saturday 
Departure for Italy

というわけで毎年恒例のヨーロッパ旅行、今年はイタリア、というよりフィレンツェとその周辺だ。今回はちこちゃんとよっちの両親と4人旅行。4年前に、この面々でやはりイタリアに行った(しかも今回行くところとけっこうかぶっている)ので、まあ4年ぶり、"お久しぶり"な旅である。

例によって、旅の詳細をくどくどしくは書かない。印象に残ったことを1つ2つ書いておきます。

Firenze:4年前と同じく、フィレンツェではPonte Vecchioのすぐそばの"Hotel Continentale"に宿泊。ところが、2年前に大改装したそうで、よっちたちが覚えていたややクラシカルな雰囲気はすっかり消えうせ、とってもお洒落で素敵なデザインホテルに変身していた。ロビーやラウンジもすっごくかっこよくて、お洒落な椅子やソファを配し、古い映画やPonte Vecchioの映像(これもわざとモノクロにしてある)を壁に映したりしている。部屋も白でミニマルに統一してて、壁一面に立てかけてある大きな鏡やフラットな洗面台もとてもクールでお洒落。ベッドサイドテーブルが時計になっていたりして遊び心もある。デザインホテル大好きのよっちはすっかり気に入ってしまった。超Cool! ひとつ残念だったのは気持ちのいい屋上で朝食がとれなくなったことかな。でも夜はバーになっているそうだから、まあいいか。(よっち)

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9th July, Friday 
Hot, Hot, Very Hot!

今週は、本当に頭がどうなってしまうかと思うくらい暑かった。月曜日なんかは湿度もものすごく高くて最悪で、何もしなくても居るだけで体中がべたべたしてくるし、火曜日以降は湿度はややおさまったものの、気温が35度とか36度とかで照りつける日差しが容赦なくふりそそぎ、暑い空気がもわぁーっとそこらじゅうに充満しているような感じだった。外に居るだけで苦行だ。とても7月初めとは思えない。例年なら8月の初めに1,2日あるかないかの暑さだ。やっぱり"気候が1か月早まっている"というのは本当なんじゃないだろうか。すっかり忘れているけれど、梅雨明け宣言ってまだ出ていないはずだ。これじゃあカラ梅雨どころじゃない、今年は梅雨なんて初めから「存在していなかった」よ、きっと。なるべくエアコンをつけないようにしている我が家でも、さすがにエアコンをつけました。つけずには到底眠れないし。

そんな猛暑狂騒曲の日本を脱出して、明日はいよいよイタリアの旅に出発する。ちこちゃんがかなり事前の準備をしていてくれたおかげで、今夜の荷造りは、いつもよりは早く終了し、かなり睡眠時間を確保できた(笑)。今まではたいてい出発前夜にどたばたと荷造っていたので、ほとんど寝ずに空港へ行くことも多かったからだ。(よっち)

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4th July, Sunday 
Great Photo Book

例のパーティのCD-ROMつき写真集(3月27日の項参照)が出来上がった。まるで市販の写真集みたいな、予想以上の出来に満足したのだが、やはり失敗したり若干の変更を加えたい箇所などがけっこう出てくる。考えた末に、これは試作用として家に保管することにし、ちこちゃんの両親への贈呈用には同じものを(直しを入れて)もう一冊作ることにした。もうひとつ製本キットを買って来ねばならないので、(他にも用があったし)ちこちゃんと渋谷へ出かけた。

かなり湿度が高く、少し歩くと汗がふき出して来る。買い物を済ませるとかなり疲れていたので、"Drole"というカフェでお茶する。この店は初めて入ったが、なかなか雰囲気が良いうえに、スイーツが美味しかった。満足して下北沢へ戻り(今日は下北沢までは自転車で来ていた)、前から気になっていた"bana bana"という、100円ショップなんだけれど扱っている雑貨がおしゃれ、という店にようやく行けた。確かに安かろう悪かろうではない感じで、かなりの好印象。今日は何も買わなかったけど、機会があれば……。

よっちの実家で夕食をご馳走になってから家に帰り、さっそく写真集をもう一冊作る作業にかかる。エプソンのプリンタがフル稼働し、真夜中過ぎまでかかって22ページ分を印刷完了。その間にCD-ROMのデータを書き込み、必要なものをすべて揃えたのちに、贈呈用写真集が完成した。すごい! 素晴らしい出来に、感慨もひとしおである。やっぱりプリントアウトした写真も何度も見たくなるのでいいものだ。今回の作業で、写真をレイアウトする面白さを存分に実感したし、またそれを人に見せる喜びも味わった。これに味をしめて、他のいろんな写真も(たとえば旅行の写真とか)写真集にしてみようと企む(笑)よっちであった。(よっち)

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3rd July, Saturday 
Photos of Ruins

さわやかに晴れた日だったが、陽射しがかなり強く、暑い。よっちの調子があまりよくないこともあり、家で夕方近くまで過ごしてしまった。というより陽射しが容赦なく照りつける日中は、うろうろ外出して熱中症になるより、風通しのよい家の中でさわやかに過ごすのが一番なのだ。夕方近くなって少しはしのぎやすくなったかなという感じになったので、ちこちゃんと世田谷美術館へ行き、最終日前日の「宮本隆司写真展」を観る。

廃墟や建築の写真などで有名なこのフォトグラファーの展覧会に、かなり前から行きたい行きたいと思っていたのに、結局は終了間際になってしまった(笑)。展覧会の内容は期待にたがわずとても良く、展示方法も工夫されていたのが面白かった。香港にかつて存在したスラム街"九龍城"の写真を展示したセクションでは、ここだけ壁の色がグレーで、額に入れられていないむき出しの写真が一列に(時には垂直方向にも)並べられていて、貧困や混沌、迷宮性など、九龍城が内包していたものを展示方法でも表現していた。また、路上生活者たちの"ダンボールの家"を写したセクションでは、実際にそれらのダンボールの家を見たときと同じ感覚を持てるようにと、あえてすべての写真を床ぎりぎりに展示してあった。そこでは立って観る者、かがんで観る者、しゃがんでor座りこんで観る者とさまざまなポーズで観ることができるが、われわれはしゃがんで(時にはほとんど座りこんで)それらの写真を観た。そしてこの観方が正しいと思っている。なぜなら、しゃがみこまないと写真=ダンボールの家=そこで暮らす路上生活者と同じ目線に立てないからだ。特に立ってこれらを観た人々は、自分が彼ら路上生活者を無意識に見下していたことを認識し、そうした差別的視点を改めるよう努力したほうが良い。そういったさまざまな、現代を問い直す"挑発"や"仕掛け"がほどこされて、とても刺激的な展覧会だった。本当に終了ぎりぎりでも行けて良かった!(笑)。(よっち)

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2nd July, Friday 
Asian Ethnic Dinner

久々にちょっと遅めに家へ帰ったら、ちこちゃんがアジアンディナーを用意して待っていた。と言っても、別に大げさなものじゃなくて、タイカレーとネギチヂミだけなんだけどね。でもビールがよく合う、大変に美味なディナーでした。(よっち)

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1st July, Thursday 
Setting the Tripod

ネットオークションでカメラ用の軽量三脚を安く手に入れたのだが、夕食時に、デジカメを設置して少し撮影してみた。実は、よっちは三脚を手に入れたのは初めてで、三脚を使ったスチルカメラ撮影をほとんどしたことがない(ビデオなら三脚使ったことがある)。ただ、やはりちゃんと撮影をしようとするとどうしても三脚が必要になってくるので(特に手ぶれ対策)、少し慣れたいと思って今回手に入れたわけである。

はっきり言ってしまうと、よっちは三脚を取り出してカメラを取り付け、足を伸ばして設置して、ようやく構図を決めて撮影……というのがすごく面倒くさく感じる。(たとえ軽量でも)三脚を常に持ち運ぶわずらわしさ、というのももちろんある。でも実際にちょっと触ってみて、思っていたよりはストレスを感じずに写真を撮れるようだ。もちろん手ぶれは一切ない。ただ、今日は室内での撮影だったから落ち着いてできたが、屋外や旅先などはどうだろう……。来週末からのイタリア旅行へ持っていくつもりだが、どんな使い心地&使い勝手を感じるだろうか。ちょっと不安(?)である。(よっち)

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