Diary

June, 2003

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29th June, Sunday 
Designer's House

すっかり週末日記になっちまってます(笑)。

天気が良かったので、久しぶりに二人で、自転車でお出かけ。朝の新聞の挟み込みチラシで見た、代沢の新築住宅が、「第3回都市住宅プロポーザルコンペ最優秀作品」をそのまま建てたものとか書いてあって、ちょっとよっちのデザイン心を刺激したので、渋谷へ向かう途中に見に行く。現地では内覧会がおこなわれていて、買う気は全然ない冷やかしなのに、しっかり家の中を案内してもらう。"大地、風、空と暮らす"というコンセプトの通り、外気が感じられる素敵な家だったが、その割にはちょっと息苦しそうな空間もあって、そういうのはいかがなものかなと思った。まあ、別に買うわけじゃないし(どっちにしろ1億何千万もする物件だから、縁はない)。

その後は渋谷に行き、ちょっとお店を巡ってから気に入りのカフェ"Madu"でひと休み。あとはさくっと家に帰り、暑かったのでビールとソーセージで喉を潤し、それから夕食。夜は長らくの懸案だった"Gallery"の最初のページをようやく完成させ、アップした。ようやくこれでこのサイトもほとんどのコーナーがとりあえずオープンしたことになり、ちょっとほっとしました。(よっち)

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22nd June, Sunday 
His Name Is David

CM撮影のため来日していた英国のスーパースター、ベッカムと妻ヴィクトリアが、今日離日したと報じていた。来日中のフィーバーぶりに眉をひそめる人もいたようだが。「彼に熱狂する人の多くは、彼のファーストネームさえも知らない」とかBBCで報じられたという話も聞くけど、まさかそれはないだろう。(ないよね?)

よっちはベッカムはけっこう好きだ。もちろん個人的に知り合いなわけではないし、昨年のワールドカップでよく認知したわけだけど。あの華麗なクロスパスを見せられたら、それだけで「こいつすごい」と思わないわけはないのだが、人間的にもきっと"イイヤツ"だと思うのですよ。出身や経歴はよく知らないが、話す言葉からして北イングランドで育ったと思う。イングランド("イギリス"ではない)は一般に南のほうが裕福で、北のほうがかつては貧困に苦しんだ人が多いのだが、ベッカムの家庭が貧しかったのかどうかは知らないけど、彼の謙虚な態度(己の分をわきまえている感じ)が、大金持ちの家庭で育ったわけではないように感じる。頭はいいけど素直で素朴、基本的には朴訥なサッカー小僧だと思うのですよ。そういうところが日本でも受けている所以かも。スペインのレアル・マドリードへ移籍する、とのことだけど、イングランドで彼の出る試合をじかに見てみたかったな。(よっち)

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21st June, Saturday 
Memory of...

夜に、NHK教育テレビで「同潤会アパートが語る昭和史」という番組を見た。天気予報以外でテレビを見るのは実に久しぶりだ。(同潤会アパートをご存じない方は、検索サイトで「同潤会」でサーチしてみてください)

都内各地にいくつかある同潤会アパートのうち、よっちがじかに見たことがあるのは表参道の青山アパートだけだが、ツタに覆われたそのレトロな外観は、いつ見ても目を和ませ、たいへん気に入っていた。都内各地に現存する同潤会アパートの写真をデザイン的見地で収めた写真集"Design of Doujunkai"も書店で見つけてすぐ買ったほどだ。昭和初期の、今から見るとレトロモダンな建築や内装デザインの数々が、よっちのデザイン心を刺激したのは言うまでもない(笑)。ちなみに、かの「食糧ビル」も大好きでした。

そのほとんどがすでに改築のため壊され、あるいは壊されようとしている今、(住人でもないので無責任な物言いかもしれないが)何らかの形でこの、すぐれた昭和モダンの建築を残してほしい気持ちがある一方、老朽化や利便性の面で住民の方々のご苦労を察すると、建て替えのために壊されるのも、やむを得ないなあとも感じてしまう。ただ、建て替える建物に、何とかして元の同潤会の面影を残そうとした(ほんの一部だけ残すとか、元からあった中庭を残したプランを作るとか)建築家たちの努力が、施主の企業によってないがしろにされていくのを見ると、経済原理がすべてに優先してしまうこの国の現状に悲しいものを感じてしまう。日本って、もっと人間的な"情"を重んじる国じゃなかったっけ?

番組内で識者の方が「ヨーロッパでは集合住宅の住人たちが、責任を持ってお金も遣って、内装を直したりして同じ建物に長く住んできたが、日本では、江戸時代以来の長屋以来、集合住宅ではどんどん住人が入れ替わってゆき、長く暮らすという習慣(感覚?)がない」というようなことを言っていたが、なるほどと思った。さらに言えば、ヨーロッパでは都市の住人に「市民」という意識が根付いているので、個人を尊重しつつも都市に属しているという感覚があるのだろう。だから終の棲家として一戸建てか集合住宅かということはあまり気にしていないのではないか。そういう「市民」の伝統がない日本では、都市にいようが田舎にいようが「個人」あるいは「家族」の単位でしか己をとらえられないから、「自分(たち)だけのもの」としての一戸建てにこだわり、集合住宅はどこまで行っても仮住まい、という感覚になってしまうのかもしれない。そして、"都市の記憶"としてのこういう建物は役割を終えたとみなされて壊されていくのだろう。やっぱり日本は「ムラ社会」なのかなあと考えてしまったりしたのでした。(よっち)

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14th June, Saturday 
Mac World

ついに入梅してしまい、今週は曇り空&小雨模様のはっきりしない日が続く。今日は少し天気がよさそうなので傘を持たずに出かけたら、途中で降ってきてしまった。やれやれ。晴れるのか振るのかどっちかはっきりしろ!と天に文句をつけたくなる。まあ、この「はっきりしない」というのが梅雨の最大の特徴なのでしょうねえ。

ちこちゃんが月に一度のお料理教室に出かけたので、一人で出かける。湯島で用を済ませたあとは、秋葉原が徒歩でも近いので行ってみることにした。実は秋葉原をじっくり歩くのはこれが初めてなのです。もちろん話には聞いていたのだが、この独特の活気は実際に間近で感じてみないとわからない。元気な呼び込みは不況などどこ吹く風(?)という雰囲気のパソコンショップや電気店その他もろもろの店が立ち並び、実に多くの人が通りを行きかう。外から見ただけでは何のお店かわからないのもちらほら。気分はまるで観光客でした。いくつかの大手ショップのMacintosh専門館に入ってみる。各フロアを丹念に見てまわり、まだよくわからなかったMac Worldの全貌が、おぼろげながら見えてきた気がする。特に、音楽関係のコーナーはじっくり見た。PowerBookを買ったからには、ぜひ前々から考えていたDTM(Desk Top Music)をやりたいのだが、どんなソフトが代表的なのかも知らなかったから、いい勉強になりました。その他、ヤマギワリビナの巨大なショップでインテリアの勉強もして、けっこう充実な時間を過ごす。

夕方になったので、ちこちゃんとの待ち合わせに銀座へ移動。マリオンで合流してから有楽町のMuji(無印良品)フラッグショップへ行く。なんと期間限定で二人の大好きなシチリアの赤ワイン"Nero D'Avola"が売っていた! これ幸いと買い、ついでにもう一本別の赤ワインを買う。これでしばらくはワインに困らない(?)。それから店内をみて回り、買い物&インテリアのお勉強をする。

けっこう雨が降ってきてしまったが渋谷に移動し、夕食はお気に入りの「キリストンカフェ」で。中世ヨーロッパの教会をちょっと派手にしたような内装も好きだし、安い割には料理もおいしいのが気に入っている。遅くまで開いているので、映画とか観たあとでもゆっくり食事できるのがうれしい店です。特にお気に入りは、牛肉orマグロのカルパッチョ(フライドパルメザンチーズとサラダと一緒に食べるのが絶品!)と、オムレツ仕立てのミートソースパスタ。行くと必ず食べてます。

雨が降ってきてしまったのは残念だけど、充実した一日でした。(よっち)

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8th June, Sunday 
Barbecue

昨日に引き続き、今日も二人で渋谷へ。いくつか必要な買い物を済ませてから、今日も天気がいいので、またもや表参道へ。気に入りのカフェ"montoak"でお茶する。本当は2階のテラス席がよかったんだけど、いっぱいだったので、1階の通りに面した席でガマン(?)する。ガラスの壁のすぐ外が通りなので、ものすごく近いところを通行人が通りすぎてゆくのが、なんとも不思議。しかもこのガラスの性質上中から外はすごくよく見えるが、外から中を見えにくいようになっているので、こちらが通行人をじろじろ見ても、向こうからこっちを見る人はほとんどいないのがますます不思議な感じです。

家に帰り、夕食は我が家の屋上でバーベキュー。春〜秋は(時には人を呼んで)よく屋上でバーベキューするのだが、今まで天候とか予定とかのめぐり合わせが悪かったのか、今年初めてのバーベキューだった。ホットプレートを屋上のテーブルに据えて、肉や野菜をいろいろ焼き(ジャガイモは不可欠)、締めはもちろん焼きそば。そのあと涼しい風に吹かれながらコーヒーを飲む。暑すぎず寒すぎず、天気さえよければ今が一番いい季節です。(よっち)

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7th June, Saturday 
New Prada

悩んだ末に、今年の夏の旅行はノルウェーに行くことに決めた。さっそくちこちゃんと二人で渋谷のHISへ行き、航空券を申し込む。7月出発なのに、かなり安いチケットを得ることができてラッキー。やはり今年はいろいろあったためか、海外旅行者には有利なのかもしれない。ひとまず安心……というわけで、渋谷の街を歩いて「やまや」という食材やお酒のディスカウントストアへ行く。お目当ては安いといわれているワインだったが、食材も驚くほど安いことがわかり、ペンネを買う。もちろん赤ワインも一本買いました。

そしてラーメンを食べたあと、天気がいいので表参道へ歩いていき、今日オープンしたばかりのPradaのお店を見に行った。ブランドには全然興味がないよっちだが、Pradaのビジネスバッグやトラベルバッグはけっこう好き。高いから買わないけどね。ショップの外観は全面ガラス張りで、噂どおりのナイスなデザイン。デザインフリークのよっちはとても気に入った。迷宮みたいな中もいい。ひたすら何も買わずに、物見遊山気分で建物の中をめぐりました。(お店にとってはいい迷惑!? いやいやそんなことは……)いくつかのフロアを抜け、階段を上り詰めると、最上階(5階くらい?)には何も商品が展示されておらず、何人かの人が全面ガラスの壁越しに空や町の景色を眺めてたたずんでいた。いい景色。この建物のデザインがよく生かされた空間だ。買い物に疲れた客がここで空や景色を眺めて一休みするようになっているのか、ショップ側も粋な計らいをするなあと感心していたら、スタッフの人がやって来て、人々を出るように促していた。どうやら"Staff Only"の札を出し損ねていただけらしい。なあんだ、がっかり。

そのあとはPapas Cafeでお茶をして、家へ帰る。夕食はラグーソースがまだ余っていたので、今夜もイタリアン! 4週連続でイタリアンである。もちろん買ってきた赤ワインをあけ、ペンネを食べました。(よっち)

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